<実施例-1>
自宅、各所に設置し、モニタリングしているデータをWebページに表示するテストです。10分毎にデータは更新されます。Raspberry Pi にはギリシャ文字が順番にふってあり、Raspberry Pi zero λは九州地方北部に設置されています。その他は関西地方中部に設置されています。
Raspberry Pi zero λは現地の商用電源、WiFi接続により稼働しており、VPNを通じて自宅データベースにアクセスしています。さらに、Raspberry Pi 4B δは ロケットモバイルの神プラン(常時低速プラン、月額328円)でVPNを通じて自宅データベースにアクセスしています。また、Raspberry Pi zero εは商用電源ではなく、太陽電池と鉛バッテリーで稼働しており、約1年の間、連続稼働を実現しています。
必要に応じ、WiFiやIoTに特化した通信プランを用いれば、映像データの常時監視も可能となります。
また、専用サーバー上に独自データベースを構築しデータを蓄積することも可能でしょう。共用サーバーではデータベースにアクセスできなかった...
なお、何らかの通信障害によりデータベースへの接続ができなかった場合、各クライアントはデータをローカルに保存し、サーバーとの通信が回復すると、ローカルに保存されたデータをサーバーに転送します。
<実施例-2>
太陽電池を接続した鉛バッテリーの電圧と電流をモニタリングしています。電圧と電流は1分間隔でモニタリング。グラフは10分毎に更新します。通信に使用しているRaspberry pi zero の消費電力はおよそ1W強。
農地などの鳥獣被害は甚大で、過疎化や狩猟人口の減少などの影響により、人を恐れなくなった野生生物による被害は増すばかりです。その対策に電気柵設置が有効であることが良く知られています。
特に設置場所の電力事情から、バッテリーで稼働せざるを得ない場所に設置される事が多い電気柵システムにおいて、そのバッテリーのリアルタイム監視、電圧降下通報等の自動化による省力化はシステムの安定稼働に大きく寄与します。
課題は、電気柵の消費電力よりも計測・データ通信に必要な電力のほうが大きいことでしょうか... 大きな課題です。
気圧、気温、湿度、CPU温度などは<実施例−1>に含まれます。